イチョウの葉で作る防虫剤
野山を彩る紅葉がまっさかりですが、
街のいたるところで黄色に染まるイチョウの木も
思わず足を止めて眺めたくなる美しさ。
いよいよ秋も深まってきましたね。
今日はそんなイチョウの葉の意外なおはなしです。
街路樹としてポピュラーなイチョウの木ですが、
大量の落ち葉が側溝の水はけを悪くすると
敬遠されることもあるようです。
でも意外や意外、イチョウの葉は古くから防虫剤として使われいて、
着物の箪笥にはイチョウの防虫剤を入れていたのだそう。
実際、虫食いのない古文書にはイチョウの葉がはさまれていた…、
そんな記録もあるそうです。
調べてみると、イチョウの葉に含まれているシキミ酸という物質が
洋服などにつく虫を寄せ付けない働きをしてくれるようです。
そうとわかれば善は急げ!
オフィスの目の前にある芝公園にコンビニ袋片手に向かいます。
踏みつけると靴裏から悪臭が漂う銀杏の実には気を付けて
袋一杯にイチョウの葉を拾い集めます。
これを干し網に広げて1週間ほど乾燥させて、
不織布の袋に詰めて口を閉じればできあがり。
遠い昔に嗅いだような、懐かしくやさしいほのかな香りがします。
今年は半信半疑だったので少ししか作りませんでしたが、
来年はたっぷり作る予定!
苦手な香りのする市販の防虫剤をタンスから撤収できたのが
なによりうれしいです。


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